美術史美術館コースでは、西洋美術の歴史をたどる「美術史」と、美術と社会の接点としての「美術館」「文化遺産」の双方について初歩から学びます。
 また、専門知識のあかしとしての学芸員資格取得を支援しています。
 進路を広く構想できるよう、社会とのつながりを大切にしています。

文学部内の位置づけ:文学部で美術史を系統的に学べるのは、このコースだけ

‣ 西洋美術史を系統的に学べるカリキュラムがあるのは、文学部でこのコースだけです。このコースでは西洋美術史の専門家から系統的に学ぶことで、美術史・美術館の学びを職業選択に生かすことができます。大学院で引き続き西洋美術史を学び、専門的職業人を目指す道があるのも、このコースだけです。

‣「学びのパスポート」プログラムには「ミュージアム」を取り上げる科目がありますが、この科目は「美術史」ではありませんのでご注意ください。また、このプログラムから美術史美術館コースで学ぶことはできず、学芸員資格課程とのリンクもありません。大学院も未設置です。

‣ よく比較されるMARCHにおいても、美術史と美術館について専門的に学べるカリキュラムを持つところは、このコース以外にひとつだけです。

学ぶ内容

美術史と美術館をパッケージで学ぶ、ありそうでなかったコース

‣美術史は、美術館にとってのコンテンツ(中身)です。いっぽう美術館は、美術史にとってのメディア(媒体、運び手)です。メディアはコンテンツがなければ成り立ちませんが、コンテンツはメディアがなければ私たちに届きません。このふたつは、切り離せないものなのです。そしてどちらかだけを学ぶよりパッケージで学ぶことで、美術史も美術館もいっそう身近になります。

‣ところがこれまでほとんどの大学では、美術史というコンテンツと美術館というメディアが別々の部門で教えられてきました。しかし美術史を学ぶなら、その舞台である美術館を深く知ることで、美術史がずっと身近になります。また美術館について詳しいのに、その中身である美術史を知らない・学ばないのももったいない話です。

‣一方このコースは、それぞれ西洋美術史と美術館・文化遺産の歴史についての専門的な研究を行っている2名の専任教員で運営されています。カリキュラムは、美術史と美術館についての学びを車の両輪として進んでいきます。特に、美術館や文化遺産保護思想の歴史の専門家は、他大学にはほとんどいません。

‣このコースでは、中身だけを学んで知識のままに終わらせるのではなく、また外箱だけを学んで中身を知らないままでもなく、美術史と美術館をバランスよく学んでいきます

定番の「美術史」から、アートの海の探検へ:建築、デザイン、工芸、写真、モード、etc, etc...

‣美術史は1点1点を「名作」として鑑賞するのではなく、その作品が他の作品とどう違うのか、その違いがどこから生まれるのか(それは美術家の個性とは限りません)、ということを考察してきた学問です。それを支えている、作品を「観察する」技法を実践的に身につけます。これは、本を読んでも身につけることはできません。大学でしか学べない技法です。

‣その上で、美術史学のゆたかな研究の世界に触れ、自分の関心と知識を深めます。こうした美術史の方法と知識をふまえて、美術に限らない「かたちの文化」の豊かな世界を探ります。

西洋の「巨匠」の「名作」を知ることが美術史の学びのすべてだった時代は、もう過去のものです。このことは、メトロポリタン美術館が公開している美術史のタイムライン」を見れば一目瞭然です。ここに並んでいるのは、テーブル、楽器、皿、写真、タイル、装身具、土器、仮面、仏像、ドレス…世界各地の多種多様な産物です(表示される「作品」は、アクセスのたびにシャッフルされます)。よく知られた西洋の巨匠たちの作品は、ちらほらとしか見当たりません。これが、グローバル化時代の美術史の姿なのです。それは、一本線の歴史を覚えることから、かたちの無限の連鎖へと変身の途上にあるのです。そして西洋の巨匠たちの作品も、従来の美術史の指定席ではなく、世界各地で生まれた「かたち」の横に置き直されることで、新鮮さを取り戻すかもしれません。美美コースでは、美術史のこうした変容をみすえつつ学んでいきます。

‣美美コースの教育内容は、建築、都市景観、工芸、デザイン、ポスター、モード(ファッション)、写真など、広く「かたち」を作り出す文化です。詳しくは下の「授業科目の内容」をご覧ください。

好きなことと社会のつながりを意識する …卒業後の進路は一般企業から専門職まで

‣社会のために役立つことを大学で学びたいというひとが増えています。そのために、社会の仕組みに関わることを学ぶのもひとつの選択です。一方で、自分が興味を持てること、面白いと思って学べることが、社会にどう役立つかを考える、という選択肢もあります。美美コースでは、まずは好きなことを学ぶ楽しみを十分に味わいながら、その学びが社会と人間に何をもたらすか、社会を良くするためにどう役立つかをじっくり考えることを大切にしています。「社会のために自分の関心を犠牲にしない」という考え方です。

‣広い意味での美術やデザインは、気持ちや心という人間にとっていちばん大切な部分を支える働きを持っています。人を支えるということは、社会を支えるということです。美術は決して浮世離れしたものではなく、人が人として生きることを可能にする社会を作るために、大切な役割を果たしています。美術史とは、その役割の歴史です。もしあなたが美術史に夢中になれるなら、その気持ち自体を生かして社会を良くすることを考えてみませんか?

‣美美コースは、西洋美術の歴史と文化的・社会的役割を学ぶコースです。美大のように美術作品の制作を学ぶわけではありません。したがって、卒業生の就職先は公務員(国家、地方)、コンサルティング、IT、交通(鉄道、航空)、旅行、放送(テレビ)、アパレル、ウェブ広告、出版、製薬、医療事務、金融、図書館司書など、他の文科系の学部と同じ幅広さがあります。

‣もちろん、美術史を専門に学んで、専門的な知識と経験を身につけることで、他の専攻からはアクセスできない進路を目指すこともできます。美術館学芸員のほか、美術展の企画・制作に関わる企業から、ファッションや映画、デザイン、住宅・都市開発、広告、旅行などアートの知識が役立つ分野は豊富にあります。

‣学芸員資格は、学芸員を目指す以外にも、大学で美術史・美術館について専門的に学んだ証明として役立てることができます。美美コースのカリキュラムは学芸員資格課程と一部リンクされており、学修内容と併せて他の専攻に比べて負担が軽くなっています。なお資格課程は必修ではなく、希望者のみの履修です。資格課程を履修しなくても、卒業には支障ありません。くわしくは、学芸員資格」のページをご覧ください。

美術館都市・東京で学ぶ──東京圏約200館の美術館パノラマが、もうひとつのキャンパスです。

‣東京は、世界に名だたる美術館の宝庫です。このコースでは、国立・都立・私立の大美術館から地域に密着した公立館、知る人ぞ知る小さな宝石のような美術館まで、さまざまなミュージアムを訪ねます。ひとつひとつの美術館が、それぞれの分野でのフロント・ランナーであることを理解します。

‣美術館という施設にはさまざまな種類があり、活動の内容もいろいろです。美術と社会をつなぐ接点としての美術館がどのような役割を果たし、いまどんな課題に直面しているのか、といったことを教室と現場で知り、感じ、考えます。

‣美術館の今を語るには、その過去を知る必要があります。美術館がどんな歩みをたどって誕生したのか、文化財を大切にする考え方は、どのように成長したのか。これらを知ることで、美術館や文化遺産を深く見ることができるようになります。この分野を専門とする専任教員が、本格的に教授します。

‣単に見学するだけではなく、第一線で活躍する現場の専門家から解説を聞くほか、現役学芸員によるセミナー形式の授業もあります。「来館者」とはちがう側から美術館を見ることは、とても新鮮な経験です。その先に、ミュージアムをめぐる世界で役割を果たす将来のあなたの姿が見えてくるかもしれません。その活躍の場は、学芸員以外にもたくさんあります。

そしてフランス語を身につける・フランスを学ぶ

‣もちろん、同じ専攻内の語学文学文化コースの授業を履修してフランス語の修得も並行してめざすことができます。フランスの文学や文化を学んで視野を広げることもできます。モノトーンな学びではありません。

‣西洋美術史の研究は、ここ日本でもさかんに行われています。そこから生まれる豊かな出版物がありますから、日本語の文献を用いて十分深く学ぶことができます。

学ぶ意味

‣美術史:人気の展覧会が数十万人の観客を集めているのを見ても分かるように、美術に触れ、深く知りたいという願いは社会にしっかり根づいています。しかし、描く側の視点や好き嫌いの視点とは別に、美術の流れや社会とのつながりという美術史の観点を知ることで、これまで興味が向かなかった作品に目を開かれ、自分で考え発見することの面白さを知ることができます。こうして美術という豊かな分野を深く、積極的に楽しめるようになると、日常生活から旅先まで、美術との触れ合いがいっそう充実したものになります。また美術作品について趣味的にではなく客観的に語る能力を身につけることは、コミュニケーションの技法としても間違いなく有益です。

‣美術館:現代の美術館は作品を展示して観客をただ待つのではなく、積極的に社会に働きかけようとさまざまな努力をはらい、知恵を絞っています。その成果は建築や施設から各種の催しまでいろいろな形で現れており、それらを知ることで美術館訪問が格段に楽しくなります。そして美術館を知ることは、社会にとって、そして私たちが生きていく上で美術(art)とはなんなのか、社会にとってどんな意味があるのかということも考えさせますから、結局はあなたの人生を充実させるために何が必要かを見つめさせることになるでしょう。

‣学芸員資格課程:学芸員(キュレーター)は、美術と社会をつなぐ仲立ちの役割を果たす専門家です。どの分野の専門家もそうであるように、学芸員は好き嫌いを超えた客観的で広い視野から美術を見ることができなければなりません。その専門家になる資格をもつということは、一般の社会でもさまざまに生かすことができます。詳しくは「学芸員資格」のページをご覧ください。

見ることを学ぶ

‣学ぶ意味について、もう少し補足しましょう。下の写真は、ルーヴル美術館で学ぶ若者たちの様子を撮影したものです。観察しているのは、17世紀のフランス古典主義絵画を代表する画家ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin 1594-1665)の作品です。日本では「美術を学ぶ」というと制作を学ぶことを意味しますが、欧米では「作品を見ること」を早くから学びます。それは単に与えられた解説の通りに作品を受け取ることではなく、自分の目で作品に何かを発見する方法を学ぶことです。「見る」とは本来、そうした能動性を秘めた能力なのです。

ルーヴル美術館にて

‣しかし、ただ目を向けただけではその能動性は発揮されません。そこに、「見かた」を学ぶ必要性があります。「見ること」を学ぶことで、今まで「見えていたのに見ていなかったもの」が次々と作品の中に見つかることでしょう。そしてその体験はあなたの思考を活気づけ、次の作品へと向かわせるはずです。そうなったらしめたもの。美術史美術館コースで、そんなワクワクする体験をしてほしいと思います。あなたはきっと、その体験を今度は他の誰かに伝えたいと思うことでしょう。そこに、あなた自身の将来像が見えてくるかもしれません。

一例をあげて、ご一緒に観察してみましょう。

‣新古典主義美術を取り上げましょう。「新古典主義 Neo-classicism」とは、古代ギリシア・ローマの美術にならって西洋美術史に画期をもたらしたルネサンス時代の古典主義の再来、という意味です。だいたい18世紀半ば過ぎに生まれ、19世紀半ばまで生きながらえたヨーロッパ美術のスタイルです。
‣新古典主義美術が、古代ギリシア・ローマの美術をひとつの模範としていたことは確かです。それによって、新古典主義の彫刻を代表するカノーヴァのように、静穏で洗練された作品が生み出されました。新古典主義の画家たちもまた、古代の著名な彫刻作品を画中に取り込むなどしていました。
‣しかし、新古典主義絵画には、それだけでは説明がつかない側面がいろいろあります。たとえば、アングルが描いた《ドーソンヴィル伯爵夫人》(1845年)を見てみましょう。精密な観察をもとに描かれた画面は、磨き上げられたような完璧な仕上げです。しかし、モデルの身体はどこか奇妙ではありませんか。たとえば、右腕が腹部から出ているように見えないでしょうか?
‣人体描写の同じような「変形」は、アングルの他の作品にも見つかります。ここで探してみてください。授業でも、まずは受講生に観察してもらうことから始めています。
‣このような「変形」を、「デフォルマシオン」といいます。もちろん、人体の表現を適度にアレンジすることは珍しいことではありませんが、アングルの場合はやや度を越していて、明らかにひとつの特質になっています。そしてこの特質は、古代美術というお手本からは説明できません。では何が背景にあるのか?ということを考えていくわけです。答えはひとつとは限りません。どの方向に可能性を探るかは、あなたの観察力と知識とひらめき次第です。そこには、自由な創造性があります。
‣美術史の学びは、観察によって発見すること、それについて考えることで成り立っています。単なる名作鑑賞ではなく、暗記科目でもない、ということがお分かりいただけましたか?

こんなかたがたをお待ちしています

‣美術作品をはじめ、「目で見る文化・作品」について深く知りたい・感性を磨きたい。

‣美術館や文化施設に触れながら主体的に学びたい・できればそうした場所で将来活躍したい。

‣文化財や文化遺産に興味があり、もっと深く知りたい。

‣文学部の4年間で、なにか専門と言える知識や考え方を身につけたい。美術への関心を磨いて、社会のために役立てたい。

一般的な美術史専攻との違い

‣大学院でさらに学んだり、専門職を目指す上では、西洋語の能力が大切です。しかし、普通は西洋美術史を専攻する場合も、外国語の選択と学修は個々の学生に任されています。外国語を一人でマスターするのは容易ではありませんし、時間もかかります。
 このコースは一般的な美術史専攻とは違ってフランス語の専攻内にあるため、1年次から多くの時間をかけて基礎から無理なくフランス語をしっかり学べます。もちろん、英語など他の言語の授業も受けられます。その上で西洋美術史を学ぶ体制は、他の美術史専攻にはない特徴です。

‣語学留学のサポート体制が整っているのも、歴史あるフランス語専攻ならではの利点です。もちろん外国語の学修にはモチベーションが必要ですが、美術史に興味をもつことで、外国語の学修にも目的を持つことができるでしょう。

‣社会との接点を意識する:このコースでは、西洋美術史に加えて過去と現在の美術館についても学べるよう設計されています。そのねらいは、美術史が私たちの社会の中でどう位置づけられ、どんな役割を果たしているか、ということを知ることです。つまり、西洋美術史を遠い世界の知識としてでなく、より私たちに身近な、生きた存在として理解することをめざしています。そこから、学んだことを社会でどう生かすか、という楽しい将来設計も可能になると考えています。
 いわゆる「実学」だけが、大学の学びを生かす道ではありません。同時に、研究職に就くことがだけが専門を生かす道でもありません。とくにアートという専門は、広く実社会で生かすことができるものです。

楽しく知的に学んだ体験がその後の人生へとつながっていくのが、文学部の学修の理想形だと考えています。このコースは、そうした目標のもとに運営されています。

学ぶスタイル

ヴィジュアル・エデュケーション:美術史を学ぶ上では、知識や用語を身につけると同時に目で見て判断できることが大切です。講義、演習ではスライドを使用し、見学で実際の作品にも触れながら、本だけでは身につかない美術史の基本を学びます。この専門的な観察法は、知識と違って一生忘れません。

特化された設備:講義室と演習室には、スクリーン上のスライド画像を最適の状態で観察できる特殊なLED照明が装備されています。

フィールドワーク:特に美術館について学ぶには、実地に出向くことが大切です。演習、ゼミでは実地見学を交えて学修を進めます。見学先では、学芸員など専門家のお話をいただきます。またゼミでは夏季見学旅行(阿部ゼミ)や合宿(泉ゼミ)も行います。

ディスカッションとプレゼンテーション:勝ち負けのためではなく、参加者の誰もが収穫を得るためにあるのがディスカッションです。演習、ゼミではディスカッションとスライドを使ったプレゼンテーションを通じてアイディアを出し合い、考えを深め、役割を果たして何かを作り上げる楽しさを知ります。詳しくは「ゼミ紹介」のページをご覧ください。

△パブリックアートの代表格・ファーレ立川アートを探検|美術史美術館演習

学修のストーリー

ステップアップします:大学で初めて学ぶ分野ですから、最初は誰もが初心者です。予備知識なしから出発して自分独自の収穫まで、段階を追って学修できるようになっています。なお1年次は専攻共通のカリキュラムで学びながら、「語学文学文化コース」と「美術史美術館コース」のどちらを選ぶかじっくり考えることができます。コースには希望通りに配属され、選考や定員はありません。また2年次末、3年次末にコース変更手続きも取れます。

1年次:紹介  >>> 「フランス美術史」      
2年次:入門  >>> 「美術史概論」「美術史各論」(1)〜(4)「美術史美靴館入門演習(1)」「同(2)」
3年次:応用  >>> 「美術史各論」(1)〜(4)「美術史美術館演習」「美術史美術館専門演習(ゼミ)」
4年次:収穫  >>> 「美術史美術館専門演習(ゼミ)」「卒業論文」
▲学修のステップアップ

系統づけられています:知識を身につけ考え方を学ぶ講義系科目と、それを元に自分で応用する演習系科目とが、それぞれ道筋をなしてつながっています。「美術史各論」は5種のテーマ別に開講され、2年から4年の間に関心に応じて選択します。西洋美術史・美術館以外に建築などの授業もあります。

アレンジできます:同じことばかりを単調に学ぶわけではありません。美術史・美術館の学修と並行して、語学文学文化コースの各科目を履修してフランス語を磨き映画などフランス文化に触れることができるほか、文学部で開講されている歴史、哲学、社会、心理、教育など多彩な分野の開講科目を興味に合わせて履修できます。

授業科目の内容:美術史入門、美術館探検、現代建築、イタリア・ルネサンス、etc., etc... 

《1年次》

‣「フランス美術史」(阿部成樹):初心者向けに、美術史という分野の紹介を兼ねた講義です。単に歴史をたどるのではなく、選ばれた作品を受講生皆でじっくり見て、絵の中に自分で何かを発見する授業です。あなたの「美術鑑賞」を根本から変えることが目的です。コース選びの参考になります。語学力、予備知識、西洋史の知識などは一切必要ありません。すべてお任せを。
 ‣2023年度前期授業アンケートより:「一方的に話しているのではなく、マイクを回したりと受講生との掛け合いがとれていたので、授業の展開として色々な見方を知ることが出来て、自分の中の考え、捉え方が広がった気がします。西洋の絵画、作品に対してだけでなく、様々なものの見方が変わった気がして、毎回の授業が楽しみでした。」「高校の時からは美術を学ぶなんて考えられなかった。ただ見るだけじゃなくて作品ごとに繋がりや技法が使われていて、自分でそれに気づけた時にすごい美術の面白さを感じることができた。」「絵画の見方を知れて面白かったです。知っている絵でもそんなに深いんだと思えたり、美術館に行って絵画を見るときにここにはこういう技法が使われているなとわかるようになったのでとてもためになりました。」

‣「西洋美術史」(永井裕子):古代から近代までの西洋美術の歴史を、スライドを見ながらスピード感をもって学ぶ人気講義です。

‣「仏文基礎演習」:週2回の授業で、フランス語を基礎から学びます。その他、フランス人による授業もあります。

‣他にフランス文学史やフランス文化史、そして他の語学や他専攻の科目まで、興味に合わせて履修します。

《2年次》 *いずれも2年次必修科目

‣「美術史概論A」(阿部成樹):

「美術」と「工芸」とはどう違うのか、いつ別れたのか。言語ではなく「かたち」でものを考えるとはどういうことなのか。「美術史」という学問はいつ始まったのか。美術史は社会とどんな関係にあるのか。美学など隣り合う分野にも触れながら、美術史という学問のABCを初歩から解説します。いわゆる「美術作品」のかたちばかりではなく、生き物のかたちと進化、地形、焼き物など工芸品のかたち、写真、建築などいろいろな寄り道をして、「美術史」を学ぶ発想を柔軟にします。
 ‣2023年度前期授業アンケートより:「美術史なら自分で本やネットで勉強できるが、美術という概念について幅広く知る機会はなかなかないのでとてもタメになった。美学や建築、写真など自分の興味がもともとなかった分野まで簡単に知ることができたので自分で調べるようになり、興味の幅を広げられた。」「「美術史」とは作品の様式の変遷と新しい画家の誕生について、難しい言葉と共に学ぶだけだと思っていたので、最初の方の授業で「手仕事」の産物について触れたり、西洋美術だけではなく日本美術や写真など幅広いジャンルについて紹介してくださったことは自分にとって新鮮だった。また、自分の文章があまり良くなくてもオンラインの個別指導で褒めてくださったりすることでモチベーションにもつながり、気づいたら毎週の授業が楽しみになっていた。」

‣「美術史概論B」(泉美知子):

この講義では、西洋美術史の各時代が、これまでどのように論じられてきたかを紹介します。
 西洋美術の歴史は、最初から決まっているわけではありません。各時代の関心に基づいて「発見」され、今もその姿を刻々と変えています。ある時代には軽んじられていた作家や潮流が、別の時代には再評価されたり、異なる意味を与えられたりすることもままあります。
 各時代の美術史を作り上げた人々とその著作を取り上げ、その内容を初学者向けに噛み砕いて紹介します。 取り上げる著作は原則として邦訳のあるものを優先し、講義後にみずから触れて学修を深められることを意図しています。

‣「美術史美術館入門演習(1)」(阿部成樹):

美術館に行っても、肝心の作品を見るより解説を読む時間が長くないですか。美術作品を知識で見ようとしても、その面白さは一過性です。なぜなら、作品を自分で見ていないからです。といって、何の準備もなく自分勝手に見ようとしても、あなたの世界は広がらないでしょう。
 美術作品を自分で深く観察するには、知識ではなくコツ(技法)が必要です。そしてそのコツは、特別な感性がなくてもつかめるのです。どこをどう見れば楽しめるのか、それをどう言葉に表すのかを、実際にやってみて学びます。
 また、自らの関心に基づいてひとりの美術家(デザイナーや建築家、写真家、映画監督etc.でも構いません)を選び、経歴や作品を紹介する発表も行います。研究発表の基礎を学びます。

‣「美術史美術館入門演習(2)」(泉美知子):

美術館の歴史や文化財保護にまつわるさまざまな問題を、発表も交えて掘り下げます。素材として、映画やマンガもとりあげます。前期は、美術館の様々な仕事、作品の保存・修復、展覧会企画、今日の課題といったトピックを通して、美術館とはどういう場で、社会のなかでどのような役割を果たしているのかについて全般的な知識を学びます。美術館の裏側を描いたドキュメンタリー映画、ルーヴル美術館企画のバンド・デシネ(フランス語でマンガのこと)を使いながら、グループ・ワークとディスカッションをすることで理解を深めます。後期は、近代社会における美術館制度の出発点となった大英博物館、ルーヴル美術館を取り上げ、その成立の歴史、基本理念について学びます。そのうえで、世界および日本のなかから興味のある美術館をひとつ選び、設立とコレクションについての個人発表を通して、美術館についての考察に取り組みます。 
 前期の授業では、美術館が意味や価値を生み出すクリエイティヴな場所であることを知ってほしいと思います。みなさんがこの授業のあと美術館を訪れたとき、ただ作品を鑑賞するだけではなく、美術館という対象を様々な角度からクリティカルに観察できる眼を養うことを目標とします。
 後期の授業では、美術館という制度が、ヨーロッパの歴史のなかでどのように成立し、近代社会のなかでその理念がどのように育まれてきたのかについて学びます。そして美術館という対象を歴史的な視点でとらえる方法を修得し、個人発表で実践します。 
 こちらの授業紹介をどうぞ。

《2-3-4年次》 *2年次選択必修|3年次必修|3・4年次必修科目

‣「美術史美術館演習」(渡辺眞弓兼任講師/多摩美術大学美術館学芸員):3年次必修
美術館の活動を、日々変貌していくアートとそれを取り巻く社会状況との関わりの中でとらえることが第一の目標です。
私たちの社会の中で美術館がどうあるべきか・どんな役割を果たすべきかについて、批評的な視点を持って主体的に考察し、言語化する力を身につけたいと思います。
また美術史美術館コースのカリキュラムの中では、3年次から始まるゼミでの学修をさらに豊かにするための知識と考え方を獲得することが目的です。
【キーワード】コレクション、保存修復、記憶とアーカイヴ、公私立美術館、大学附属美術館

‣「美術史各論(1)」(泉美知子):2−4年次の間に選択履修
 前期:19世紀以降の西洋絵画において、伝統的なものが解体され、それに代わる新しい主題や表現方法が登場します。そうした新しい絵画の誕生を、「アカデミック・システム」から「画商・批評家システム」への美術制度の転換という観点からとらえます。王侯貴族や教会などのパトロンの力が衰退すると、新たな購買者、鑑賞者となったのは新興ブルジョワジーでした。彼らと芸術家をつなぐ場となったのが「サロン」と呼ばれる公式の展覧会であり、「アカデミック・システム」の根幹を成しています。
 授業では、「アカデミック・システム」の成立を踏まえたうえで、「サロン」を中心に19世紀前半のフランス絵画をたどりながら、美術制度が当時の美術界にどのような影響力を持っていたのかを把握し、さらに「サロン」における絵画の変化に注目しながら、近代絵画への道筋を読み取ります。
 後期:芸術と社会をテーマに、ドキュメンタリー映画を通して以下のトピックについて考察します。
1.芸術家と社会:芸術家の評価はどのようになされ、その評価が社会とどのような関わりがあるのか。当時の展覧会、美術批評家、芸術家どうしの関係から探ります。
2.芸術作品と社会:芸術家によって生み出された作品は、社会のなかでどのように受け入れられ、存続していくのか。芸術家の活動を支援するパトロン、コレクター、美術館の問題を取り上げます。
3.芸術作品の本物信仰:芸術作品の真贋と美術市場はスキャンダルな話題を提供しています。昨今の事件を通して、真贋鑑定や美術市場に関わる人々の情熱を探り、芸術作品の外側で繰り広げられる政治的・経済的な問題に注目します。
【キーワード】アカデミー、サロン、フルジョワジー、パトロン、コレクター、美術市場など

‣「美術史各論(2)A」(粂和沙兼任講師/実践女子大学研究推進機構研究員・日本女子大学ほか非常勤講師):2−4年次の間に選択履修 
19世紀半ばから20世紀前半までの西洋における装飾芸術とデザインに焦点をあてます。装飾芸術やデザインなど「応用美術」と呼ばれた分野は、実用的な用途を持つことから彫刻、建築、絵画などの「純粋美術」とは切り離され、従来職人や技術者の分野として考えられてきました。しかし19世紀後半に産業の発展とともに注目されると、これらの分野は異文化間の影響や交流、交渉を経て、ひとつの芸術ジャンルとして台頭していきます。この授業では、機械化と手仕事、芸術性と商業性、エリートと大衆、国民性と国際性といった、近代デザイン史における相反する論点についても検討します。
【キーワード】ジャポニスム、産業デザイン、ウィリアム・モリスとアーツ・アンド・クラフツ運動、グラフィック・デザイン、装飾工芸、服飾デザイン、パリ万国博覧会、アール・デコなど

‣「美術史各論(2)B」(阿部成樹):2−4年次の間に選択履修
 フランスを中心とする新古典主義美術の主要な作品と作家、および様式上の特質を見ていきます。
 具体的には、フランス新古典主義の彫刻、建築、絵画の各分野について概観し、その特質を把握するとともに、それを生み出した社会的文脈についても考察します。
 さらに新古典主義絵画における代表的な流派であるダヴィッドとその流派を取り上げ、フランス革命期の表象をめぐる闘争との関わりや、集団的個性の形成といった問題について考察します。
【キーワード】古代ギリシア・ローマ美術、フランス革命、ナポレオン時代の美術、ダヴィッド、アングル

‣「美術史各論(3)A」(和田菜穂子兼任講師/東京建築アクセスポイント代表/東京家政大学准教授):2−4年次の間に選択履修
 現代建築(特に北欧)の研究と解説、見学活動に豊富な経験を持つ専門家が、フランスおよび西洋の建築史・現代建築を取り上げます。
 芸術と建築の関連性をテーマに、前期の授業では19世紀末から20世紀に至る日本および欧米における近代建築の動向について学びます。とりわけ20世紀に入ると新しい時代の幕開けとともにヨーロッパ各国ではさまざまな芸術運動が興り、それに建築家も大きく寄与します。それぞれの国の建築史を背景に、建築意匠論、都市論、空間論、建築家論を展開します。また、日本と関わりのある建築家を取り上げ、近代日本の建築界に及ぼした影響を検証します。建築家たちが挑んだ革新的な取り組みや、その時代背景にある社会、文化、思想等との関連性を浮き彫りにします。
 後期は、日本および欧米における近現代建築の基礎を学びます。近年、ようやく20世紀以降に建てられた建築も建築遺産として認められる動きが出てきました。しかし依然として我が国では秀逸な近代建築が正当に評価されないまま、取り壊しの危機に瀕しています。本講義では近代建築遺産としてすでに評価されている代表的な建築を取り上げ、その歴史的価値を学び、現代における建築の保存活用に対する見識を養いたいと思います。
 授業はスライドやDVDを用いた講義形式を基本としますが、学生によるプレゼンテーション等を盛り込み、インタラクティブな授業形態を試みます。近代建築の基礎を習得し、建築に対する論理的思考力を養い、自分自身の言葉で語る表現力を身に着けることを目的とします。
【キーワード】ウィリアム・モリス、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、ガウディ、バウハウス、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、アルヴァ・アアルト、アルネ・ヤコブセン、谷口吉郎、谷口吉生、黒川紀章、隈研吾、伊東豊雄、坂茂、SANAA

‣「美術史各論(3)B」(岸佑兼任講師/東京建築アクセスポイント理事):2−4年次の間に選択履修
 20世紀初頭の欧米から広がった、鉄・ガラス・コンクリートの幾何学的なモダニズム建築は、世界中の都市と建物の様相を一変させました。しかし、これらの建築は1960年代頃からさまざまな側面から批判され、モダニズム建築の乗り越えが試みられています。とりわけ1990年代以降、テクノロジーの進化により都市建築デザインは新たなフェーズへ入りはじめています。本講義では、20世紀後半の都市と建築のデザインについて概観しながら、現代の都市建築デザインに対する見識を養うことを目的とします。授業は講義形式を基本としますが、学生によるプレゼンテーション等を盛り込み、インタラクティブな授業形態を試みます。
【キーワード】建築デザイン、スカイスクレーパー、ユルバニスム、地域主義、メタボリズム、ポスト・モダニズムなど

‣「美術史各論(4)」(永井裕子兼任講師/昭和女子大学専任講師):2−4年次の間に選択履修
 フランスとイタリアのルネサンス期美術について、専門的に学びます。
 イタリア・ルネサンスの主要な芸術家と作品を学びながら、この時代の美術の流れを概観します。複雑な発展を遂げたルネサンス美術ですが、この授業ではルネサンス黎明期、初期ルネサンス、盛期ルネサンス、ヴェネツィア派を軸として芸術の展開を見ていきます。授業では数多くの図版や映像資料を使いますが、それぞれの作品の特徴を考えながら見ることが大切です。イタリア・ルネサンス美術全般に関する知識を身につけ、この時代の芸術がなぜ重要なのか理解することを目的とします。また、ルネサンス美術作品を目の前にした際、単なる鑑賞に留まらない分析力を身につけることを目指します。
【キーワード】ルネサンス黎明期、初期ルネサンス、盛期ルネサンス

‣「美術史美術館専門演習(ゼミ)」(阿部成樹、泉美知子):3−4年次必修
 2種類のゼミからひとつを選び、3−4年次の2年間履修します。
 美術史と美術館について、関心を同じくするゼミ生、教員とともに2年間を過ごし、議論、発表、見学、卒論を通じて成長します。お食事会や見学旅行、合宿といった行事もあります。
 詳しくは、下記のゼミ紹介をご覧ください。
阿部ゼミ紹介
泉ゼミブログ

このほか、語学文学文化コース開設の語学・文学関連科目を履修して、フランス語を磨き、文学に親しむこともできます。

留学と夏季プログラム(サマーコース)

‣西洋美術史という専門を持つことで、語学留学とはひと味違う留学体験ができます。
‣欧米の大学・研究機関へ留学することによって、実際の作品に触れ、豊富な資料を用いて美術史を研究することができます。とりわけ専門職を目指す場合は、留学は大きな武器になります。
‣中央大学は、パリ大学(旧パリ・ディドロ大学ほかを統合したもの)、パリ・ナンテール大学(旧パリ第10大学)、トゥールーズ大学、リヨン大学エクス=マルセイユ大学ジュネーヴ大学などと交換留学協定を結んでいます。協定先以外の大学に留学することも、もちろん可能です。また留学を援助するための奨学金制度も用意されています。
‣留学先で修得した単位を本学の単位として認定する制度があります。これにより、同級生と同じ春に卒業することが可能です。
‣留学のほか、欧米の大学で夏季に開講されるプログラム(サマーコース)で美術史を学び、専門家とともに美術館を訪ねることもできます。期間は1〜2週間程度ですから、より気軽に本場の美術史教育に触れることができます。
‣このサイトの「海外で学ぶ」のページで、留学と夏季プログラムについて、より詳しくご紹介しています。

学芸員資格課程

‣美術史美術館コースの学びに加えて、学芸員資格を取得することで、卒業後の進路に大きな可能性を付け加えることができます。
‣学芸員資格は歴史の長い国家資格です。学芸員として美術館・博物館に採用される際に必要です。同時に、美術史や美術館についての専門知識の証明書として役立てることもできます。企業が展開する各種の展示施設や広報、旅行や観光に関わる職種など、その使い道は幅広く存在します。
‣資格課程の授業は、学外の実務家または実務経験者により担当されます。また学外の美術館での実習(「館園実習」)も含まれます。いずれも学内の他の授業科目とは違う経験ができます。
美術史美術館コースのカリキュラムは、一部学芸員資格課程と共通化されているので、負担が軽くなっています。詳しくはこのサイトの「学芸員資格」のページをご覧ください。
‣学芸員課程は、希望者のみの履修です。履修しなくても、卒業にはまったく支障はありません。司書課程、教職課程など、他の資格課程を受講するコース生もいます。

国立美術館キャンパスメンバーズ

‣中央大学文学部は「国立美術館キャンパスメンバーズ」に加入しており、学生証提示によって下記の3美術館に優待入館できます(一般の学生料金よりもさらに優待されます)。手続きは不要で、あなたの学生証がそのまま優待券になります。利用回数に制限はありません。
 コースではこの制度を利用して見学を行うほか、自主的な見学にももちろん利用できます。なお授業の見学先がこの3館に限られるわけではありません。
国立西洋美術館
東京国立近代美術館
国立新美術館
国立美術館キャンパスメンバーズ

入試・コース配属等

‣入試は専攻で一括して行われます。コース別の試験はありません
‣コース別の定員、選考等はありません。コースには、1年次末の希望調査に基づいて2年次から配属されます。
‣特に美術史・美術館に関心の高い人向けに、自己推薦入試(通称「美術館体験入試」)が行われています。あなたの美術館体験を評価します。
‣くわしくは、「入試」のページをご覧ください。

進路

社会に飛び立つ:このコースでは、西洋美術史・美術館について文学部の学問として学びます。美大や美術学校とは全く違う学修内容です。卒業後は、他の文学部生と同じように、広く一般の企業に就職することができます。主な業種は、公務員、コンサルティング、IT、交通(鉄道、航空)、旅行、放送(テレビ)、アパレル、ウェブ広告、出版、製薬、医療事務、金融、食品などです。
専門を役立てる:美術の教養への社会的関心と評価には、高いものがあります。その教養は、美術館・博物館以外にも、展示施設の企画・制作・運営(例:丹青社乃村工藝社)、図書館司書、広告、旅行・観光、建築・デザイン、出版、各種メディア(エディター、ライター、リサーチャーなどとして)、文化政策にかかわる各種団体・公共機関、企業のメセナ(芸術文化支援)関係部門などで生かすことが期待されます。
「アートのお仕事図鑑」:アートに関係する職種は、多岐にわたります。そのほとんどは、直接制作にたずさわるものではありません。アートを見せる、演出する、啓発する、伝える、支える…さまざまな職業が、アートを社会に根付かせています。その一端が、こちらのサイトで紹介されています。ぜひご覧ください。
アートのお仕事図鑑」(ネットTAM*)*トヨタが企業メセナ協議会と連携して運営する、アートマネジメントに関する総合情報サイトです。
研究を深める:専門職(学芸員、教育職)につくために、大学院でさらに研究を深めて学位(修士号、博士号)をとる道もあります。大学院は特別な人が進学するところではありません。専門職業人として活躍したい人のための、「上級コース」です。詳しくは「大学院」のページをご覧ください。
「卒業生」のページもご覧ください。実社会で活躍する卒業生の声を掲載しています。

‣2022年春・卒業生の声

  • 自分の知る範囲だけではなく、視野を広げて他方から見てみるということが大切だと感じました。その多角的に見ることが、このゼミをはじめ美術史など、勉強するときの調べ方と共通していて、とても役立ったと思います。(ディスプレイ業)
  • 先生や院生の先輩が大学院の授業や入試について詳しく教えてくれていたので、不安なく進学を選択することができました。(中央大学大学院進学)
  • ゼミで学んだ分野を直接活かせる仕事は限られると思っており、就職の決まった企業も直接関係する業界ではありませんが、信頼できる確かな情報を使ったり些細な疑問でも解消する等、基本的な力はどの仕事においても活かすことができると感じました。(広告)
  • 美術史について学んだことで面接で面接官の方に興味を持ってもらえる機会が多くあり、それがきっかけで会話が広がることもあったので、専門的知識をつけることが出来てよかったです。(生命保険)
  • 美美コースや学芸員資格課程で勉強したことは、美術とは異なる業界に進んだとしても考える力等どこかで必ず繋がるなと感じました。(金融)
  • 最初は本当になんとなくこのコースに進んだのですが、美術を学びアール・ブリュットのおかげで就職することができたと思っています!美術館について学んでいくにつれて、環境や空間に興味を持つようになりました。より生きやすい環境づくり、より楽しく過ごせる空間づくりをすることが今の目標です!(障害福祉サービス)